101匹目の猿
新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
さて、本年は申年なわけだが、猿といえば日本ではニホンザル。
ニホンザルに関しては、ただならぬ知性を感じる人もいるだろう。
猿によったら人間より賢そうな猿とかいるし。
猿の行動をいろいろ見ていると、どこで覚えたんだそれっていう話がある。
たとえば温泉。
温泉に入る猿っていうのが結構見られるわけだが、どいつが最初に入ったんだ。
冬に水に入ろうと思わないだろ、動物ってのは普通。
芋を洗う猿もいる。
海水で洗うから塩味が微妙についてうまい、と思ってるかどうかはしらないが
そう思ってたとしたらちょっとどうなんだと。
もっと厄介な話を思い出した。
猿によってはどこかで100円玉を拾って、その拾った100円を自動販売機に入れ、
自動販売機のボタンを押すものもいるという。そしてプシューと缶を空ける。
で、グビッ、グビッグビッ、グビッグビッグビッグビッ、プハー。
缶ジュース飲むなよ猿。
オレンジが好みらしい。
炭酸はダメだということだが、奴らは缶の種類を認識してるのか?
猿は知能が高いとは言われているが、そこまで高いってどうよ。
知能が高いということは逆にいえば本能の働きが弱いことを示唆している。
本能の性質が強い動物は、その本能のために死ぬものもいるわけだ。
スカンジナビア半島にレミングという動物がいるが、数年周期で爆発的に増え、
増えたレミングは南に移動をはじめ、やがて海に飛び込んで死んでゆく。
一般的にはこのような行動は、かつて海が無かったころの行動の名残だと
いわれているが、実際には種族維持の働きであるかもしれない。
まあともかく、本能の働きが強い動物にはこのような問題もある。
しかし猿に関しては…あ、身投げする猿はいたな。
ちょいと高いところから水に飛び込んで、じゃばーん。
そのあと器用に泳ぐんだこれが。
…身投げでないし自殺でもないし、大体泳げるのかよ猿。
というわけで自殺する猿はいない。
本能とかなんとかいってるが、ある意味なんだか見えないものに操られているって
考えると気持ちの悪い話ではあるよな。
本能という遺伝マトリックスから開放された猿。
猿もやはり人間と同じく遺伝マトリックスから開放されたんだろうか。
…それ言い出したらカラスも遺伝マトリックスから開放されたってことになる。
未来地球は猿の惑星になるのかカラスの惑星になるのか。
それとも猿対カラスの戦いになるのか。
カラス「久しぶりだなニホンザル君、君たちの言葉でいうなら私もプラグが抜けたようだよ」
サル「それはおめでとう」
というよりそもそも人間ってのも遺伝マトリックスから開放された存在なんだが。
それなのだが最近は遺伝マトリックスに従って動く動物的な人間も増えてるし。
その方が楽な生き方ではあるかもしれんがな。